ジュニアの国際大会について
ここしばらくジュニアの全国大会についてまとめていたので、
ここでちょっと国際大会についてもまとめてみようと思います。
全国大会への道のり [Part.1]小学生編
全国大会への道のり [Part.2]中学生編
全国大会への道のり [Part.3]高校生編
目次
組織について -ITF-
男子のプロツアーはATP(Association of Tennis Professionals 男子プロテニス協会)、
女子のプロツアーはWTA(Women’s Tennis Association女子プロテニス協会)が主に運営していますが、
ジュニアの国際大会は、ITF(International Tennis Federation 国際テニス連盟)が運営しています。
※ATP、WTAがプロツアーの運営がメインであるのに対し、ITFはテニスの国際的な普及と発展に軸足が置かれています。
ITFはグランドスラム4大会やオリンピック、デビスカップ&フェドカップ、さらにツアーの下部大会であるITF大会、ジュニア大会、車いす大会、シニア大会、ビーチテニス大会などを主催、公認、運営しています。
ITFの大会 (ジュニア以外)
ここでITFとその関連する大会について少しだけ。
グランドスラム
「グランドスラム」と言われるテニス4大大会については、ITFが直接主催・運営しているわけではないが、それぞれの大会を公認し連携している。
オリンピックテニス
オリンピックテニスおよびパラリンピックテニスは、国際オリンピック委員会および国際パラリンピック委員会に代わってITFによって管理されています。
オリンピックのテニス競技は、男子競技が1896年アテネオリンピックから、女子競技が1900年パリオリンピックから実施されている。途中1928年から1984年までの中断期間をはさんでいる。
1980年代から複数の競技でオリンピックへのプロフェッショナルの参加が認められるようになり、テニスも1988年ソウルオリンピックからトッププレーヤーが参加できるトーナメントとして復活を果たした。
次のオリンピックおよびパラリンピックテニスイベントは、みなさんご存知の通り、東京2020 有明コロシアムで開催されますね!

デビスカップ
https://www.jta-tennis.or.jp/tabid/445/Default.aspx
デビスカップはITFが主催する、国別対抗戦で行われる男子テニスの世界大会。毎年開催されるスポーツの国際的な団体戦としてはもっとも規模が大きく、2019年の参加国は133ヵ国に上る。1900年に始まり、119年の歴史を数える。
今年から大会フォーマットが大幅に変わり、18ヵ国の代表選手たちが決勝ラウンドに集い、一週間をかけて優勝を争う。決勝ラウンドは2019年11月18日(月)から24日(日)、スペイン・マドリッドのラ・カハ・マヒカで開催される。
フェドカップ
https://www.jta-tennis.or.jp/tabid/457/Default.aspx
フェドカップは、1963年から開催されている女子テニスの国別対抗戦である。男子のデビスカップに相当する。1963年のITF設立50周年を記念して、第1回大会が行われた。最初の名称は「連盟」の名前を取って「フェデレーション・カップ」といったが、1995年から現在の名称「フェドカップ」に変更された。
2020年から新しいフォーマットで行われるフェドカップの決勝ラウンドへの出場権をかけた予選、日本はスペインとアウェーで対戦することが決まり、試合は2月7日(金)と8日(土)の2日間で行われる予定となっている。
【2019年で廃止】ホップマンカップ
ホップマンカップは、テニスの男女混合による国別対抗戦である。ITF主催。年末年始の1週間、オーストラリア連邦パースで開催されていた。オーストラリアが生んだ名選手であり、かつ名コーチでもあったハリー・ホップマン(1906年-1985年)の名前がタイトル名として刻まれている。第1回大会は1988年末から1989年初頭にかけて開催された。しかしATPが主導するATPカップの移行により2019年で終了となる。
ITFジュニア大会
ITFジュニアの大会(ITFジュニアサーキット)は13歳~18歳の誕生日の年まで出場可能です。
※年齢によって出場できる大会数が異なる。
ちなみにシニアの大会(ATP/WTA)には14歳から出場可能。
ATP、WTAと同様に、ITFジュニアでも毎週のように世界中で大会が開催されていて、
グレードもグレードAからグレード5まであって、シニアと同じような仕組みで世界ランキングも計算されています。
ITFジュニア大会のグレード
グレードはグレードAからグレード5まであり、上にいくほどグレードが高く、獲得ポイントも高い。
ITFジュニアの主な大会とグレード
日本の大会をメインに記載していますが、実際は海外の大会がたくさんあります。
大会はこちらから検索➡︎https://www.itftennis.com/juniors/tournaments/calendar.aspx
グレードA | グランドスラムジュニア(全豪、全仏、全英、全米)、 ユースオリンピック(2022年はセネガルのダカール)、 ITFツアーファイナル、 スーパージュニア(大阪)、他 |
グレードB1/1 | |
グレードB2/2 | ジャパンオープンジュニア(名古屋)、他 |
グレードB3/3 | 埼玉国際ジュニア(埼玉)、他 |
グレード4 | 兵庫国際ジュニアトーナメント1・2、他 |
グレード5 | リポビタン国際ジュニアSupported by KIMIKO DATE×YONEX PROJECT、 山梨国際ジュニア(山梨)、 Ai Sugiyama Cup ITFジュニア神奈川オープン(神奈川)、他 |
※シニアの大会同様に、グレードが上がるほど獲得ポイントも高くなります。
ITFジュニアの大会に出場するには?
ITFジュニアの大会にどんなものがあるかがわかったところで・・・
ITFジュニアの大会に出るためにはどうしたら良いのでしょうか?
ITFジュニアの大会に出場するための条件
高いグレードの大会に出るためには、ポイントを多く持っていないと出場できません。
まずはグレードの低い大会にエントリーして、試合に勝ち、ポイントを取得することが必要です。
ポイントを積み重ねてグレードの高い大会にチャレンジしていくのは、
国内のジュニア(関東ジュニアや関西ジュニア)大会と同様ですね。
ITFジュニアの大会に出場するための手続き
1.ITFのサイトよりIPIN(選手登録)を取得する
ITFの大会に出場する全ての選手にIPIN登録が義務付けられています。
IPIN登録の仕方は日本テニス協会のHPにマニュアルがあるので、それに従ってIPIN登録を行ってください。
概要はこんな感じ。
(1)ITFのサイトからIPIN>Registrationを選択。
(2)一番下にある⬇︎Click here to Login or Register for IPINをクリック。
(3)言語はEnglishを選択。
(4)画面左下の⬇︎Click here to register for your IPIN membership now!をクリック
(5)email addressを入力してsubmitする。
(6)入力したemail addressに IPIN からメールが届くのでその中に記載されているURLをクリックして、あとは画面の指示に従い登録を完了させてください。
2.IPINを取得した後、自分のページから大会をエントリーする
3.エントリー締め切り後ITFのサイトのエントリーリストを確認する
まとめ
ジュニアの国際大会についても、ランキングやポイントが大事なんですね!!
ITFジュニアとは別に、世界各地で年代別の大会も開催されているそうですよ。
こちらはまたの機会に調べてみたいと思います。
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